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サークル名:
コズアワプラユニ
サークルマスター:
紺青 龍

12/30 WED
コミックマーケット77
東4ホール/ロ-21b
※このイベントのみ[DA-Dolce Assortito-]のサークル名で参加してます。

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another SSS

本編終了後の話。
〈HHD〉の愉快なレコーディング風景。





「まだ、覚えられないわけ?」
溜め息を吐きながら冷たい視線を寄越した恭弥は、テーブルに転がっていたマジックを手に取ると俺の腕を掴む。
断りもせずに俺の衣服の長袖をまくり、剥き出しの肌へそのままマジックを滑らせはじめた。
「おいっ」
書き記されて行くのは俺がなかなか覚えきれない新曲のサビ。全て英詩のそれを、恭弥は何も見ずに記していく。
「ひばりセンセそれじゃダメっすよ」
その様子に気付いた山本が笑いながらやって来て、
「そーゆーのは絶対見えない、だけど見られたらすんげぇ恥ずかしいトコに書くんですって」
まともなセリフは期待するだけ無駄。
「ふぅん」
興味をもっていかれたらしい恭弥の声に脅えれば、ちょうどよく何をしてるんだ?と不思議そうな顔をしたハヤトが収録ブースから出てきた。けれど、
「ハヤト、見せてやれよ」
テーブルの上のミネラルウォーターのボトルに手を伸ばしたハヤトの腰のベルトを後ろから掴んだ山本がにやりと笑う。
「なっ……何言ってんだてめぇっ」
いつもの用に軽くいなすかと思えば、予想外にもハヤトは顔を真っ赤に染めて放せともがき始めた。
無駄に色気を振り撒きながら、人前でも堂々と山本に絡むハヤトのその慌てぶりに大方の予想はついて、
「で、あなたもそうして欲しいの」
マジックを滑らす手をとめた恭弥が冗談とは思えない顔で俺を見つめる。
「断るっ」
かんぱつ入れず叫べば、少し残念そうに表情を変えてすぐにまた戻ると恭弥は歌詞を最後まで俺の腕に書き終えた。
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